日ムシ-文置き場

15943
三国志大戦(呉)とかFE(リアネサ)とか諸々の文を置く非公式な場所、コメント歓迎、荒しさんはヤメテクダサイ。

二周年記念文-前 哀羅イラ

2008/01/05 (Sat) 00:01:11

☆大戦です、虞翻視点



静かに風が吹いた、頬を冷たくする風が

開けっ放しの鳥カゴに、雲雀が帰ってきた
カゴの中を2、3周した後、肩にとまる

「なんだ、また飯か?」

チチ、と小さく鳴く雲雀にそうか、と返すと
台所からエサを出してきて手のひらに乗せた
手首にとまってエサをつつく
可愛い、とか言うべきなのだろうか?
普段使い慣れていない言葉は浮かんで消える…


『二周年ですッ!』


「…もう、二年…か」

自室の中、また静かな風が頭の布を揺らす
食事を終えた雲雀はまたカゴの中に戻って行った
それと今までしていた自分の仕事を見比べて
もう二年、そんな事を思った
前までは…曖昧な君主さまと軍師さまと…
武将がちらほら、とても国なんて呼べる状態じゃなかった
それでも(自分なりに)楽しくやってきた
自分を慕って鬱陶しいほどにまとわりついてくる奴もいる
自分を慕って傍にはいるのだがすぐに他の人間に振り回される奴もいる
一度も言わなかったけど…毎日毎日が楽しかった…と思う
それが今では小さいながら城があり、少しだが民もいる
兵も武将も軍師も君主もそれなりにしっかり輪郭をおびていて
ようやく「国」らしくなってきた
最初に殿たちと戦場に立ってから、もう2年も立つのか…
感傷に浸る、そんな言葉が自分に合わないと知りながらも
ちょっぴり切ないような、嬉しいような、複雑に感情が入り混じっていた

「虞翻殿!」

折角の気分を壊したのは…太史慈か…ちっ

「今日さ、何の日か知ってる?」
「ああ」

それを知っているから今こうして感傷に…

「二年だってね、おめでとうございます!」
「なんで俺に言うんだ」
「いやぁ、ずっと一緒だったなぁ…と思って」
「まぁ…お前とは長い付き合いだな、たった二年だが…随分長かったような」
「うん…長かったと思うよ、でもあっという間だった
 時間の感覚がおかしくなるんだ、まだ、か、もう、かどっちを使おうとしてたか忘れる」
「それはないな」
「ええ!」
「…それで、何の用だ」
「今日で二周年だから、殿が酒宴を開くぞーって、皆呼んでこいってさ」
「そうか………」
「どうしたの?」
「…また殿達が…」
「…い、いやぁ、俺たちも酔っちゃえばわかんないって!
 あ…虞翻殿、下戸なんだっけ…?」
「………」

実は、飲めないわけじゃなくて、人と一緒に飲んで酔うのが嫌いなだけ
ずっと人前じゃ宴会に出ても飲まないし飲もうともしなかったから
いつのまにか下戸のレッテルを貼られてしまっていた
それが…今日か、行かないわけには行くまい
しかし、いい機会なのかもしれない
これを機に宴会で……丁度いい余興になる
…それが嫌で今まで飲まなかったのだが

「ご、ごめん…」
「なんだよ、謝るな、別に気にしてない」

言わない、やっぱり人前で飲むのは嫌だ
適度に抜け出してまた一人で飲もう

「いやー、でもさ、以外というか、安心したというか」
「は?」
「だってさ、こんなになんでもできるし性格悪いし
 人ってやっぱり完璧じゃないんだよねぇ…」
「…こんな所でしみじみ思うな」
「ううん、別にバカにしてるわけじゃないんだよ、ただそう思っただけ」
「別に馬鹿にされていると思ったわけじゃない」

まったく態々部屋にきてまで…
…なんだか騒がしい足音がする

かいせつ、 哀羅イラ

2008/01/05 (Sat) 00:09:23

間に合わんかったー!!!
く…PCのせいにしちゃいけないよね、仕方なくない!

来年の目標はその日の内に記念文を更新する!

題名思いつかなくて…うーん…結局二周年記念だし…

文的にはね、太史慈の喋り方が周泰っぽい
自分でも区別どうつけてたか忘れてる
「むー」って言うのが周泰で「ぬぅ…」って言うのが太史慈(わからん
あれ、ひょっとしてこの文の中で虞翻ツンデレ?

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