日ムシ-文置き場
2008/05/17 (Sat) 22:55:47
☆ED後?平和などこかで…支援は当然Aで
「今日こそ言うぞ言うぞ言うぞ!!!絶対言ってやる…エレンに………って…」
「なんですか?」
「ひゃあああああ!!!」
『タイミングと…』
「ツァイス…様、一体また…どうされたんですか?」
「あ、いいや!なんでもないよ…」
「私に何か…」
「そそそそれは…あの…その…」
「?」
可愛い可愛い可愛いなぁコンチクショウ…
今日こそ言ってやるって…決めてたのに…
……エレンに…好きって…
「あら、ルブレーも一緒だったんですね、こんにちは」
「あ、ああ、そうなんだ、ルブレー、ちゃんと挨拶しろ」
「ふふ、相変わらず大人しくて可愛いですね」
かっかかか可愛いのはエレンのほうだ!
って言えよ俺!今ホラ言っちゃえって!
ああまたタイミングが逃げてゆく…
…それにしてもエレンは可愛いなぁ…
「そうだ、ミレディさんのトリフィンヌは焼き菓子が好きだそうですが…
ルブレーにも焼き菓子をあげていいですか?」
「え、あ!うん、ありがとう、こいつも好きらしいんだ…その、あの、焼き菓子!」
「そうでしたか、よかった…少し作りすぎちゃって…」
「そうなんだ…ありがとう、ホラちゃんとお礼言えって」
こう、なんかなんとなく時間が過ぎて…
今日もまたエレンにいえなかった…
+++数日後+++
「あんた、まだ言ってないんだって?」
「な、なにを…?」
「エレンに、好きって」
「!あ、いやそれは…」
「図星ね、まったくどーしてそう奥手を通り越して小心者なんだか…」
「う、うるさいな!この前は言えなかったの!タイミングを逃したの!」
「タイミングどうこう依然の問題だろーがっ!」
「いてぇ!そ、そんなに足上げちゃダメだよ姉さん…」
「うっさいわね、履いてるから大丈夫よ」
「そういう問題…?」
「とにかく、いい加減待たせ過ぎだって言うの、エレンが可哀想よ」
「うーん…こ、今度言うって」
「今度って何時」
「こ、今度…」
「あ、エレンが来た、丁度いい、今言いなさいよ」
「ええ!む、無茶だよ…」
「エレーン!」
「ひゃああ!ちょ、姉さん!」
「あら、ミレディ…、ツァイス様も一緒でしたか」
「あ、ちゃんと“さん”が取れてるわね」
「ふふ、練習しましたの」
「(…様はついたままなんだ…)」
「それで、ツァイス君たら今日は何か言いたいことがあるんだっけ?」
「え!ね、姉さん…そんな唐突…」
「はい?なんでしょう…ツァイス…様」
あれ、姉さん…もういなくなってるし…
ででで、でも!千載一遇のチャンス!かな!
今日こそ言うぞ…言うぞ言うぞ!何回目だこれ!
「あ、あのさ!エレン…」
「はい、なんでしょう?」
「…~~~っ!」
可愛すぎる…だ、ダメだ!ひるむなツァイス!言ってやれ!
何もいきなり言う事はない、少しずつ…
「あのさ、今日も…いい天気だね」
「そうですね、よく晴れていて…」
「…お、俺さ…」
雨が嫌いなんだ、ルブレーのやつも飛びづらそうにするから
でもさ、天候なんて変えられないだろ?
だから…気持ちだけでも晴れやかにいたいんだ
俺…エレンと一緒だといつも晴れ晴れとして幸せな気分になるんだ!
だから…俺と…俺とずっと一緒にいて下さい!
大好きです…エレン
って言うぞ!
「俺さ…あの、雨…雨、あめなんだ」
「?なにが雨なんですか?」
噛んだー!!!
う、まて俺!まだエレンは目の前にいるじゃないか!もう一度落ち着いて…
「お、俺さ、雨ダメなんだ!」
「そ、そうなんですか…」
「だからさ…いつでもその…気分だけでも、晴でいたくて…」
「…確かに雨は憂鬱ですけど…それはきっと、
きっと憂鬱な気分を流すために降るんだと思いますよ」
「…え?」
「だから私は雨…好きです、雨がずーっと降らなければ
晴れ間のありがたみがなくなってしまいますもの」
エレンはそういい終わると俺に向ってニコリと笑いかけてくれた
「…そうだね…うん、そうだよ…」
「あ、いけない!私ギネヴィア様のお使いを頼まれていたんです
遅くなってしまいますのでこれで失礼しますね、ではまた!」
「…え!あ、うん…っていや!あの!ちょま…!」
虚しく伸びる手は彼女を捕まえることなどできなくて…
その場に崩れ落ちた、ヒザからいったので思い切りぶつける
何処からか姉さんが帰ってきた
一部始終見ていたらしい…また殴られる…
「…今のは、タイミングが悪かったわ」
俺の肩に乗せられた、その手がまた哀しくて…
終