日ムシ-文置き場
三国志大戦:呉8 - 哀羅イラ
2008/12/26 (Fri) 00:12:35
☆時期モノ:虞翻視点でクリスマス
毎年の冬…
冷たい風と共に、この国にはもっと厄介なものがやってくる
『~’08クリスマス』
「虞翻!め、りーくりすます!だ!!!」
「…めんどくさい」
「何か言ったか?」
「いえ」
朝っぱらからまたこの人は…最近は眠りが浅くて気分が悪いのだが
そうか、今年ももうそんな季節か
このお祭り大好きの暴走君主様は
毎年クリスマスになると一段と張り切って…
つまりは、一番面倒臭い季節と言える
さて今年はどんなことを企んだのか
「なぁ虞翻、実は困っているんだ」
「何です、サンタクロースを手伝え、ならお断りします」
「うぬう…去年も一昨年も…その前もだったか?
毎年手伝わせて悪いから今年はもらう側に回ってもらおうとおもってだな…」
「はぁ…」
「それで、プレゼントをあげたいのは山々なんだが…
いかんせん包装する時間が足りなくてな…配るのは私がやるから
頼む、放送だけ手伝ってくれ!」
「………はぁ……」
「よし、じゃあ決まり!外で皆待ってるから来てくれな!」
「………はぁ……」
そう言うと殿はいつもの冠にサンタの味付けをしたような帽子を翻して出て行った
…まったく勝手なんだから
もう慣れたけど…それもいいやら悪いやら
とりあえず外に出る
…
山のように積まれたプレゼントと…
それに群がる、武将、文官達…
異様というか…もうなんか慣れた
「虞翻せんせー!遅い遅い!もう皆やってるよ!」
「周泰…これは…」
「包装のお手伝いだよー、なんか沢山包めた人が一番いいプレゼントもらえるって!」
「それにしても…この人数は…」
「今年は町の人たちにも配りたいんだって!」
「……また…あの人は…」
「いーから早くやろーってば!」
「…はぁ」
ひとつプレゼントを手にし、包装紙を…
…
「おい、周泰」
「何?」
「包装紙がないのだが」
「あるじゃん」
差し出された包装紙は、しわっしわのくっしゃくしゃで
「これで包装ができるか…!」
「あ、虞翻先生が怒った」
投げた紙は向こうにいる太史慈に当たったらしい
「新しいのをとってくる」
「全部こんな感じだよー」
プレゼントの山を一周
何処にものりづけされたようにぱりっとした包装紙はなかった
「………」
「虞翻先生が怒ってるー」
この際誰に文句をつけても聞き入れてはくれないだろう
少しでも手で平らにしながらとにかく早く終わらせようと…
…
……
「終わったー!」
「…終わった…」
「まだ怒ってる?」
「もう知らん、サンタの手伝いはしないと言ったからな、帰る」
ああ、気持ち悪い
しわしわなだけならともかく、紙が足りないのは許せない…
ああ、まったく気持ちが悪い
几帳面?この位やらせてくれ…アバウトすぎるこの国…
不貞腐れてというか、まぁ夜なので寝床に入る
そろそろ殿が走り回る頃かな…
………眠れない…
最近寒くてか寝つきが悪くて…
うっすら空が白んできたころ、やっと意識が眠りの世界に行けた
そして朝
昨日より深くなったクマを擦りながら
枕元を見ると…
プレゼントが
「これは…」
昨日包んだ汚い包装ではなく、ぴっしり綺麗に包装された、プレゼントが
おまけに夜…殿の足音も変な足音も何も…
……
「まさか、な」
少し笑うと、俺は几帳面に包装紙を破り始めた
かいせつ。 - 哀羅イラ
2008/12/26 (Fri) 00:14:21
タイトル忘れてる…(眠い…
ちょっぴりファンタジー
もっと詳しく描写したかった…
眠いし居間の真ん中なので寝ます…