日ムシ-文置き場
三周年記念文 - 哀羅イラ
2009/01/05 (Mon) 00:09:47
「リアーネ」
「ん」
「今日…どっか飯食いに行くか?」
「うん!」
冷たい風の中
二人握り合った手だけが温かくて…
『さんしゅーねん記念文』
きっかけは、ある日のニアルチの発言
「ぼっちゃま、今度の休みのご予定は…」
「あ?別に何も」
「…リアーネお嬢様にまた引っ掻かれますぞ」
「……何の話だ」
「結婚記念日…ですじゃ!」
「…!!!」
「ぼっちゃまとお嬢様が永久(とわ)の愛を誓われてから早3年…
じいはそろそろ孫の顔が見てみたいですぞv」
「お前の孫じゃないだろ」
「ぼっちゃまの孫ですじゃ」
「いつまで生きるつもりだ!」
「死ぬまでですじゃ」
「…それにしてもよ…どうして女ってなぁ記念日とかイベントとかそんな大事にすんだろうな」
「ちっちっち、甘いですぞ…既婚の女性にとっては毎日が記念日ですからの
何故かって、愛する殿方と共にいられるから…!ですじゃv」
「…でもまぁ、たまにはこっちから気付いてやるのもいいか
誕生日とか毎回忘れて怒鳴られてるからな」
「ぼっちゃまが記念ごとを大事にしなさ過ぎているとも思いますが…」
「うるせぇ、俺にとっちゃ…」
「毎日が記念日だから、そうとりたててイベント起こさなくてもいいやと思っている…」
「…う、うるせぇ!とにかく、今度の休みだな?!
絶対来るなよ!俺があいつにとって一番の記念日にしてやる!」
「… … …耳まで真っ赤にして…恥ずかしい台詞を言うようになりましたなぁ…」
どんどん小さくなる蒼い影を見送りながら、ニアルチは少し感涙を流した
とまぁそんな感じで今日がその記念日とやらなわけで
きっちり予約を入れておいたレストランで食事をすることにした
「ねさら」
「ん」
「おいしい!」
「ん」
「ねさら」
「ん」
「おぼえて…て、くれたの」
「ん」
「うれしい!」
「…ああ」
そう言えば、ニアルチは俺とリアーネが永久の愛を誓ってなんとかとか言ってたけど
…違うな
もっともっと前から…ずっとずっと好きでいるって、約束してたんだ
そろそろ、100周年位になるかな
上品な食事を終えて帰路につく
部屋で二人、何をするでもなく寄り添っていた
前までは仕事中に来られて随分迷惑に思っていたのに
とんでもなく愛しいものだって気付いてから
どんなにどんな時に傍にいても…ただ嬉しくて
「ねさら」
「ん?」
「…ことしも…よ…しく」
「それ、前に聞いたぞ」
「いいの」
「じゃ、俺の方も…よろしく」
「…えへへ、うれし…」
「… … …」
「… … …ね、ねさら」
「何だ?」
「…ちゅー、して?」
「ん…」
相変わらず、こう面と向かってこういうことを言われると戸惑うのだが…
「おねがい…ね、ちゅーしてくれたら、ごほーび、ちゅーしてあげる…」
そして相変わらず、彼女の方にも恥じらいがなくて…
少し笑い合った静けさの後、どちらからともなく唇を重ねた
終
かいせつ。 - 哀羅イラ
2009/01/05 (Mon) 00:15:15
最近短くないですか?
まぁいいや、ぐだぐだ書いてると飽きるもんね、読んでくれる人も
てことで“日常ムシ眼鏡”三周年です
色々あったなぁ…
これからもがんばります
すげぇ眠いので寝ます(欲求に正直
というわけで
これからもどうぞよろしく御贔屓に…
来年の目標は、間に合わせること!(前も言ってた
て、ゆっか今日風呂入りながら考えただけの割には随分綺麗にまとまってね?
そんなことない?うざい?うん…
でもいいんだ、ネサリアネサ(いつもと逆だ
これからも日ムシと哀羅イラをよろしくお願いします。
'09,1,5 日ムシ-哀羅イラ