日ムシ-文置き場
三国志大戦:呉9-1 - 哀羅イラ
2009/04/09 (Thu) 22:09:00
☆お花見シーズンです
桜…じゃ、ないよね?(笑
春、真っ盛り――
羽毛布団に毛布をかけるとアツい位だ
冬場は傍らで小さくなっていた雲雀も
元気に翼を広げて、その辺を飛び回っている
「………zzz…」
「虞翻、起きろーーーっ!!!」
『めばえ』
春の陽気に気持ちよく暁を忘れていたのだが
俺の上瞼と下瞼の仲を引き裂こうとする、殿
「… … …zzz…」
「虞翻、寝た振りはいかん、権に斬られるぞ♪」
「…振りじゃなくて、ホントに寝てたんです」
「今はおきてるじゃないか」
「誰が起こしたと思ってるんですか、人の部屋に勝手に入らないで下さい」
「そうか、よし虞翻、桜が咲いたから花見に行こう」
「…とりあえず、出て行ってもらえますか?」
「連れないなぁ、ま、そこで花見するから、気が向いたら来るんだぞ」
「… … …」
嬉々として殿は出て行った
なんでもいいけど花見には少し遅い気がするのだが
珍しく早く引き揚げたなーと思ってたら、何やら騒がしい声が…
「ぐほんせんせー」
「虞翻殿、酒持ってきたよー♪」
「…お前ら…」
「殿にね、虞翻先生は照れ屋さんで自分から出て行って花見するのは嫌だから
俺と太史慈とで部屋行って一緒に花見ってやれ!…って、言われたの」
「そ、俺と周泰が一番の仲良しvだから」
「言ってたの、じゃない、俺は寝るんだ、帰れ」
「俺は丸々スルーなの?」
「連れないなぁ、もう夕方だよ、起きて花見しようよ」
「せっかく立派な庭があるのに、花見しないなんてもったいないって」
「ああ、知らん、いいから帰れ」
「むー…連れないなぁ、わかったよ、太史慈、帰ろう?」
「ううん…そうだな、じゃあ酒はここにおいとくよ、孫権様に見つかると大変だから」
…
また、あっさり引き下がったな、俺の上で酒宴が始まると思ったのに
………また、騒がしい気がする…
「ぐっほんどのー♪」
「… … …zzz!」
「頑なな寝方だね」
「…何の用だ」
「おれも、虞翻殿を花見に誘おうプロジェクトに参加してるんだ」
「………」
「庭の花でも花見がいやなら、おれの桃色ヘアーを見て!」
「前から思ってたけど、変だよな」
「マゼンタだよ」
「わかったから、帰れ」
「うーん、おれを追い出しても、次の刺客がくるよ?」
「……次の刺客に伝えろ…誰であろうと、燃やす」
「たぶん小喬どの」
「………」
「燃やせないでしょ?わかったらさぁさ、お花見お花見♪」
「…いーから帰れ!」
「ぎゃあああああ!!!」
はぁ…またつまらぬものを燃やしてしまった…
将軍は泣きながら次の刺客を呼びに行ったみたいだな
まったく…すっかり目が覚めてしまったじゃないか
いつの間にか雲雀はいないし
そうこうしてる内に、また誰かの足音が…
「虞翻殿ー!」
「全てを灰燼と帰さしめよ!!!」
「ぎゃああああああ!!!」
つい…まず見えたのが広いデコと糸目だったから…
燃やしてしまった、躊躇なく
灰になった呂蒙殿の後ろから、小喬殿が顔を出した
「虞翻!おはよう!」
「…小喬殿、これはどーいう組み合わせで来てるんですか?」
「じゃんけん」
「…はぁ」
「そんなじゃんけんで順番争いになるほど、
皆虞翻とお花見したいって言ってるのよ?少し位いいじゃない、ねー?」
「申し訳ないですけど、遠慮しておきます」
「申し訳ないなら…遠慮するなら、来なよ」
「遠慮しておきます」
「するな!」
「します」
「………いじわる」
「寝込みを複数人で襲う人たちとどっちがいじわるですか」
「ううん…いい勝負ね」
「………」
「冗談よ、わかったわ…そんなに嫌なら諦める
次は姉さんと義叔母さまと…孫権とか、周瑜さまとか周姫とか待ってたのに」
「そんなに…」
「そよ、でも諦めてもらうね、虞翻はホントに鳥さんしか友達がいないからって」
「…あ… … …」
続く
かいせつ、 - 哀羅イラ
2009/04/09 (Thu) 22:14:40
久々大戦もの
虞翻総うk(自主規制
こっそり史実ネタ入り(嘘寝は斬られるぞ♪
3になって士気が軽くなったので火計を乱発します
後編に続く!無駄に長い!